初めての転職面接で聞かれる質問とは?答え方と逆質問

初めての転職面接に向けて準備する若手社会人のイメージ写真 転職ガイド

初めて転職面接を受けるとき、「何を聞かれるのか分からない」「退職理由をどう話せばいいのか不安」「新卒面接と何が違うの?」と緊張する人は多いはずです。

結論から言うと、初めての転職面接で準備したいのは、自己紹介、転職理由、志望動機、これまでの仕事内容、入社後に活かせる経験、逆質問です。丸暗記する必要はありませんが、自分の言葉で1分程度話せるようにしておくと、当日の受け答えがかなり楽になります。

この記事では、20代や若手社会人が初めて転職面接を受けるときに聞かれやすい質問と、答えるときの考え方をまとめます。ハローワークや厚生労働省の情報も参照しながら、仕事探しに慣れていない人でも準備しやすい順番で整理します。

初めての転職面接は質問を丸暗記しない

初めての転職面接で質問への答えを準備するイメージ写真

転職面接の準備でよくある失敗は、想定質問の答えを一字一句覚えようとすることです。たしかに、聞かれそうな質問を知っておくことは大切です。ただ、文章を丸暗記すると、少し違う聞かれ方をされたときに言葉が出にくくなります。

面接官が見ているのは、完璧な言い回しではありません。これまでどんな仕事をしてきたのか、なぜ転職したいのか、応募先でどのように働けそうかを、自分の言葉で説明できるかです。

ハローワークインターネットサービスでは、面接は求職者の経験や能力、意欲、人柄などを確認する場であり、求職者にとっても求人内容や会社を知る機会になると案内されています。つまり、面接は一方的に評価される場ではなく、応募先と自分が合うかを確認する場でもあります。

参照:ハローワークインターネットサービス「面接の受け方」
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/career_doc03.html

丸暗記より先に整理すること

  • 転職したい理由を一言で言える
  • 前職で担当した仕事を説明できる
  • 応募先を選んだ理由を言える
  • 自分が活かせる経験を一つ選べる
  • 面接で確認したい条件を用意している

自己紹介では職歴を短くまとめる

転職面接で自己紹介を練習するイメージ写真

転職面接の最初に聞かれやすいのが、自己紹介や職務経歴の説明です。新卒面接のように学生時代の話から長く話すより、これまでの仕事を中心に簡潔にまとめましょう。

目安は30秒から1分程度です。名前、これまでの職種や仕事内容、応募先で活かせそうな経験を短く伝えます。職歴が浅い人でも、担当していた業務、仕事で気をつけていたこと、周囲と連携した経験を入れると、働く姿が伝わりやすくなります。

たとえば、「前職では販売スタッフとして、接客、レジ、在庫確認を担当していました。お客様の状況に合わせて声かけを変えることを意識しており、今回の受付業務でも相手に合わせた対応を活かしたいと考えています」のように、過去の仕事と応募先をつなげます。

転職理由は不満だけで終わらせない

転職理由を面接用に整理するイメージ写真

初めての転職面接で特に不安になりやすいのが、転職理由です。「人間関係がつらかった」「残業が多かった」「仕事内容が合わなかった」など、本音としてはネガティブな理由がある人もいるでしょう。

面接では、嘘をつく必要はありません。ただし、不満だけで終わると、採用側には「また同じ理由で辞めてしまうのでは」と見えやすくなります。転職理由は、前職で合わなかった点と、次の職場で実現したいことをセットで伝えましょう。

たとえば、「残業が多いから辞めたい」ではなく、「前職では繁忙期の働き方を事前に確認できておらず、長く働くためには業務量や残業の目安を確認したいと考えるようになりました」と言い換えると、次に向けて条件を見直していることが伝わります。

転職理由
  • 前職への不満だけで終わっていない
  • 次の職場で実現したいことにつなげている
  • 自分にも改善できる点がなかったか考えた
  • 短期離職の場合、同じ失敗を避ける視点を入れた
  • 面接で深掘りされても説明できる

志望動機は応募先を選んだ理由まで話す

志望動機を応募先に合わせて準備するイメージ写真

志望動機では、「成長したい」「未経験から挑戦したい」だけでは弱く見えます。大切なのは、なぜその会社や仕事を選んだのかこれまでの経験をどう活かせるのかを話すことです。

求人票や採用ページを見て、仕事内容、扱う商品やサービス、働き方、求められる役割を確認しましょう。そのうえで、自分の経験とつながる部分を探します。

たとえば、事務職に応募するなら、「前職で問い合わせ内容を整理して担当者へ共有していた経験を、正確な事務処理や社内連携に活かしたい」と言えます。営業や販売職なら、「相手の要望を聞いて提案する経験を活かしたい」と話せます。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」は、職業ごとの仕事内容や求められるスキルを調べられるサイトです。未経験職種に応募する場合は、応募先の職種でどのような力が求められるのかを確認しておくと、志望動機を作りやすくなります。

参照:厚生労働省「職業を知りたい」
https://www.mhlw.go.jp/roudou-navi/jobseeker/02.html

前職の仕事内容は具体的な行動で話す

前職の仕事内容を面接で説明するイメージ写真

面接では、「これまでどんな仕事をしていましたか」と聞かれることがあります。ここで職種名だけを答えると、実際の働き方が伝わりません。

販売、事務、営業、コールセンター、軽作業など、同じ職種名でも仕事内容は職場によって違います。担当していた業務、相手、件数、工夫したことを入れて話すと、面接官がイメージしやすくなります。

たとえば、「接客をしていました」ではなく、「1日を通して来店されたお客様への案内、レジ、在庫確認を担当していました。混雑時は会計と袋詰めを分担し、待ち時間が長くならないよう周囲と声をかけ合っていました」と話すと、仕事の進め方が伝わります。

未経験職種では「学ぶ姿勢」と「活かせる経験」をセットにする

未経験職種に活かせる経験を整理するイメージ写真

未経験職種に応募する場合、「未経験ですが頑張ります」だけでは不十分です。学ぶ姿勢に加えて、これまでの仕事から何を活かせるかを伝えましょう。

たとえば、接客から事務へ転職するなら、相手の話を聞く力、正確に情報を確認する力、忙しい時間帯に優先順位をつける力が使えます。軽作業から事務へ進む場合も、手順を守る力、ミスを防ぐ確認、集中して作業する力は伝えられます。

面接では、「未経験なので教えてください」だけでなく、「これまでの経験では〇〇を意識していたので、入社後はまず業務手順を正確に覚え、早く戦力になれるよう取り組みたい」と話すと、前向きさと具体性が出ます。

スポットワーク経験を聞かれたときの答え方

スポットワーク経験を面接で伝える準備のイメージ写真

スポットワークや単発バイトの経験がある人は、面接で「どんな仕事をしていたのですか」と聞かれることがあります。短期間の仕事だからといって、無理に大きく見せる必要はありません。

大切なのは、実際に担当した作業と、そこで分かった自分の向き不向きを整理して話すことです。たとえば、「倉庫作業のスポットワークで検品と梱包を経験し、決められた手順を正確に進める仕事は集中して取り組めると感じました」のように話せます。

厚生労働省は、スポットワークを短時間・単発の就労を内容とする雇用契約のもとで働くこととして留意事項をまとめています。面接で話す場合も、経験を盛らず、勤務内容や学んだことを正確に伝えましょう。

参照:厚生労働省「いわゆる『スポットワーク』の留意事項等」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59321.html

長所・短所は仕事の場面で伝える

長所と短所を面接用に整理するイメージ写真

長所や短所を聞かれたときは、性格だけを答えるより、仕事でどう表れているかを話すと伝わりやすくなります。

たとえば、長所が「丁寧さ」なら、「入力作業では確認漏れを防ぐため、作業後にチェックする順番を決めていました」と話せます。短所が「心配性」なら、「慎重になりすぎることがありますが、確認に時間をかけすぎないよう、締切から逆算して作業するようにしています」と改善の行動まで入れます。

短所は、自分を悪く見せる必要はありません。仕事に支障が出るほどの内容を選ぶより、改善に取り組んでいることを伝えられる内容にしましょう。

逆質問では入社後の働き方を確認する

転職面接の逆質問を準備するイメージ写真

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれることがあります。これは、熱意を見せるためだけの時間ではありません。入社後のミスマッチを防ぐために、働き方や仕事内容を確認する大切な時間です。

初めての転職では、入社後すぐに担当する仕事、研修やOJT、配属先の人数、残業の発生しやすい時期、評価の流れなどを聞くと判断しやすくなります。

ただし、求人票に明確に書いてあることだけをそのまま聞くと、確認不足に見えることがあります。求人票を読んだうえで、「求人票では〇〇と拝見しましたが、入社後最初の1か月はどのような業務から担当しますか」のように聞くと自然です。

逆質問の例

  • 入社後、最初に担当する業務を教えていただけますか
  • 未経験者にはどのような研修やOJTがありますか
  • 同じ部署で働く方の人数や役割を教えていただけますか
  • 繁忙期や残業が発生しやすい時期はありますか
  • 入社後に早く慣れるため、今から準備できることはありますか

聞かれて困る質問への対応も知っておく

面接で答えにくい質問への対応を考えるイメージ写真

面接では、仕事内容や経験に関する質問が中心です。一方で、本籍、家族の職業、思想、信条、結婚や出産予定など、仕事の適性や能力と関係の薄い質問をされることもまれにあります。

厚生労働省は、公正な採用選考の観点から、応募者の適性・能力に関係ない事項を把握しないことを案内しています。面接で答えにくい質問をされた場合は、無理に詳しく話す必要はありません

たとえば、家族構成を詳しく聞かれた場合は、「業務に支障が出ないよう勤務できる体制は整えています」と、働くうえで必要な範囲に戻して答える方法があります。不安が残る会社であれば、入社後も同じような配慮不足が起きる可能性があるため、応募を続けるか慎重に判断しましょう。

参照:厚生労働省「公正な採用選考の基本」
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

面接前日に確認したいチェックリスト

転職面接の前日に持ち物を確認するイメージ写真

面接の前日は、新しい答えを増やすより、基本の準備を整えましょう。特に初めての転職面接では、当日の持ち物や時間に不安があるだけで、受け答えにも影響します。

前日確認
  • 自己紹介を1分以内で話せる
  • 転職理由と志望動機を自分の言葉で言える
  • 前職の仕事内容を具体的に説明できる
  • 応募先で活かせる経験を一つ用意した
  • 逆質問を3つほど準備した
  • 履歴書や職務経歴書の内容を読み返した
  • 面接場所、開始時間、持ち物を確認した
  • スポットワーク経験を話す場合、仕事内容と学びを整理した

ハローワークでは、応募書類の作り方や面接の受け方などについて相談できる窓口やセミナーが案内されています。一人で準備するのが不安な場合は、相談先を使うのも一つの方法です。

参照:厚生労働省「ハローワークの相談支援」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27742.html

まとめ

転職面接の準備を終えて落ち着く若手社会人のイメージ写真

初めての転職面接では、質問の答えを丸暗記するより、自己紹介、転職理由、志望動機、前職の仕事内容、応募先で活かせる経験、逆質問を自分の言葉で整理することが大切です。

退職理由は不満だけで終わらせず、次の職場で実現したいことにつなげましょう。未経験職種に応募する場合は、学ぶ姿勢とこれまでの経験をセットで伝えると、採用側も入社後の姿を想像しやすくなります。

面接は評価されるだけの場ではなく、応募先と自分が合うかを確認する場でもあります。逆質問で入社後の仕事内容や働き方を確認し、納得して次の一歩に進めるよう準備しておきましょう。

この記事を書いた人
この記事を書いた人 たけさんのプロフィール画像
たけさん
10年以上にわたり人材業界にてメディア運営に従事。これまで数多くの求人広告に携わり、市場の動向や採用の本質を見つめてきました。現在は上場企業にて求人メディアのプロデューサーを務めています。現場のリアルな知見を活かし、読者の皆様に信頼性の高い情報をお届けします。
転職ガイド
シェアする
タイトルとURLをコピーしました