未経験から事務職になれる?求人選びと志望動機の作り方

未経験から事務職を目指してパソコン作業を練習する女性のイメージ写真 転職ガイド

未経験から事務職を目指したいと思っても、「パソコンが得意じゃないと無理かな」「事務経験がないと書類で落ちるのでは」「志望動機に何を書けばいいのか分からない」と不安になりますよね。

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接客や販売の経験しかありません。未経験で事務職に応募しても、何をアピールすればいいのか分かりません。

結論からいうと、未経験から事務職を目指すことはできます。ただし、事務職は人気が高く、求人によって求められるパソコンスキルや業務範囲がかなり違います。大切なのは、未経験歓迎という言葉だけで選ばず、仕事内容と必要スキルを具体的に確認することです。

この記事では、未経験から事務職を目指す人向けに、仕事内容、求人票の見方、必要な準備、志望動機・自己PRの作り方、面接で聞かれやすいことをまとめます。主婦、20代、ブランクあり、販売・接客から事務へ移りたい人でも使えるように整理します。

未経験から事務職は目指せるが求人選びが重要

事務職は、会社の中で書類作成、データ入力、電話対応、メール対応、備品管理、請求書処理、来客対応などを支える仕事です。一見すると「座ってパソコンを使う仕事」というイメージがありますが、実際には社内外との連絡、期限管理、細かな確認作業も多くあります。

厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagでは、一般事務について、郵便物の発送・仕分け、物品の受け取り、電話の取次ぎ、事務用品の補充、来客対応などを行う仕事として説明されています。会社や部署によって担当範囲が変わるため、求人ごとに仕事内容を確認することが大切です。

参照:職業情報提供サイトjob tag「一般事務

未経験で応募する場合は、「何でもいいから事務」と考えるより、一般事務、営業事務、経理事務、総務事務、受付事務、医療事務などの違いをざっくり知るところから始めましょう。

事務職の種類を知ると応募先を選びやすい

事務職といっても、仕事内容は一つではありません。未経験でも挑戦しやすい求人もあれば、簿記、労務、医療知識、営業サポート経験などが求められる求人もあります。

職種 主な仕事内容 未経験者が見るポイント
一般事務 データ入力、書類作成、電話対応、備品管理、来客対応など。 基本的なPC操作、正確さ、周囲との連携を見られやすいです。
営業事務 見積書・請求書作成、受発注入力、納期調整、営業担当のサポートなど。 コミュニケーション力やスピード感が活かしやすいです。
経理事務 伝票処理、入出金確認、請求書処理、会計ソフト入力など。 未経験可でも簿記知識や数字への苦手意識がないことを確認しましょう。
総務事務 備品管理、社内手続き、勤怠管理、福利厚生関連の事務など。 幅広い業務を頼まれることがあるため、業務範囲を確認しましょう。
受付事務 来客対応、予約管理、電話対応、簡単な入力作業など。 接客経験を活かしやすい一方、立ち仕事やシフト有無も確認が必要です。

未経験者は、最初から専門性の高い事務だけに絞るより、一般事務や営業事務、受付事務など、これまでの経験を活かしやすい求人も見ていくと選択肢が広がります。

未経験歓迎求人で見るべき5項目

求人票に「未経験歓迎」と書かれていても、実際にどこまで教えてもらえるかは求人によって違います。入社後のギャップを減らすには、歓迎という言葉よりも、仕事内容と教育体制を見ましょう。

大阪ハローワークの「事務編」求人票作成資料では、事務職の求人では具体的な作業内容、必要なパソコンスキル、事務以外の業務の有無などを書くと求職者がイメージしやすいと示されています。これは応募者側にとっても、求人票を見るときの重要な確認ポイントになります。

確認項目
  • 仕事内容が「事務全般」だけでなく具体的に書かれている
  • Word、Excel、専用システムなど使うツールが分かる
  • 電話対応、来客対応、清掃など事務以外の業務が分かる
  • 入社後に誰が教えてくれるか、研修期間があるか分かる
  • 残業、休日、繁忙期、シフトの有無が確認できる

未経験歓迎の求人でも、Excelの関数まで求める求人と、定型フォームへの入力から始められる求人では難易度が違います。自分が今できることと、入社後に覚えればよいことを分けて考えましょう。

未経験で事務職に受かりやすい人の特徴

事務職では、経験だけでなく、仕事の進め方も見られます。未経験者の場合、これまでの仕事で身につけた力を、事務職でどう活かせるかを伝えることが大切です。

強みになる力
  • ミスを減らすために確認する習慣がある
  • 期限を守って作業できる
  • 人から頼まれたことを整理して対応できる
  • 電話やメールで丁寧にやり取りできる
  • 分からないことをそのままにせず質問できる
  • 接客や販売で相手の状況を見て対応した経験がある

販売、接客、コールセンター、保育、介護、飲食などの経験も、事務職に活かせる部分があります。たとえば、顧客対応、電話対応、在庫管理、予約管理、レジ締め、シフト調整、申し送りなどは、正確さや調整力のアピール材料になります。

パソコンスキルは基本操作から整理する

未経験で事務職を目指すときに不安になりやすいのがパソコンスキルです。すべての求人で高度なExcelスキルが必要なわけではありませんが、基本操作に苦手意識が強い場合は、応募前に練習しておくと安心です。

まずは、文字入力、ファイル保存、メール送受信、Wordの簡単な文書作成、Excelへの入力・表作成、簡単な計算式から確認しましょう。求人票に「Excel基本操作」と書かれている場合でも、会社によって意味が違うため、面接で具体的に聞いて大丈夫です。

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Excelは入力ならできますが、関数は自信がありません。求人票の「基本操作」がどこまでなのか気になります。

パソコンスキルに不安がある人は、ハロートレーニングなどの職業訓練を調べる方法もあります。厚生労働省は、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識を習得できる公的制度として、ハロートレーニングを案内しています。

参照:厚生労働省「ハロートレーニング

志望動機は「楽そう」ではなく仕事内容への理解を書く

未経験の事務職で避けたいのは、「土日休みだから」「体力的に楽そうだから」「座って働けるから」だけの志望動機です。これらは本音として自然ですが、そのまま書くと仕事への理解が浅く見えやすくなります。

志望動機では、次の3つを入れると書きやすくなります。

志望動機
  • これまでの経験で事務職に活かせること
  • 応募先の仕事内容に興味を持った理由
  • 入社後にどう覚えて貢献したいか

販売職から一般事務へ応募する例文

前職では販売スタッフとして、接客、レジ対応、在庫確認、電話対応を担当してきました。お客様や社内スタッフとやり取りしながら、正確に情報を確認し、期限内に対応することを意識してきました。貴社の求人では、データ入力や電話対応、書類作成など、これまでの経験を活かしながら事務スキルを身につけられる点に魅力を感じています。未経験ではありますが、基本的なパソコン操作を学びながら、正確で丁寧なサポートができるよう努めます。

ブランクありで事務職へ応募する例文

出産・育児のため仕事を離れていましたが、現在は勤務できる環境が整い、長く働ける仕事を探しています。前職では接客対応に加え、予約管理や売上入力を担当しており、確認しながら正確に進める仕事にやりがいを感じていました。貴社の一般事務では、入力業務や電話対応を通じて社内を支える役割を担える点に魅力を感じています。ブランクはありますが、早く業務を覚え、周囲と連携しながら貢献したいです。

自己PRでは前職の経験を事務向けに言い換える

未経験だと「事務経験がないから自己PRが書けない」と感じるかもしれません。しかし、採用側が見たいのは、これまでの経験を事務職でどう活かせるかです。

前職の経験 事務職向けの言い換え
接客でお客様対応をしていた 相手の状況を聞き取り、丁寧に対応する力
レジ締めや売上確認をしていた 数字を確認し、ミスを防ぐ力
シフト調整をしていた 予定を整理し、関係者と調整する力
在庫管理をしていた 数量や期限を確認し、記録する力
電話対応をしていた 聞いた内容を正確に伝える力

「事務未経験です」で終わらせず、「未経験ですが、これまでの仕事で身についた確認力や対応力を活かせます」と伝えると、採用側も働く姿を想像しやすくなります。

面接で聞かれやすい質問

未経験で事務職に応募すると、面接では「なぜ事務職を希望するのか」「パソコンスキルはどの程度か」「前職の経験をどう活かせるか」を聞かれやすいです。

質問例
  • なぜ未経験から事務職を希望していますか
  • WordやExcelはどの程度使えますか
  • 電話対応や来客対応に抵抗はありますか
  • 細かい確認作業は得意ですか
  • 前職でミスを防ぐために工夫したことはありますか
  • 分からないことがあったとき、どのように対応しますか

答えるときは、立派な実績を話そうとしすぎなくて大丈夫です。たとえば「Excelは入力と簡単な表作成はできます。関数は学習中ですが、入社前にも練習を続けています」のように、できることと学ぶ姿勢を分けて伝えましょう。

スポットワークや派遣で事務経験を作る方法

正社員の事務職がなかなか決まらない場合は、派遣、紹介予定派遣、短期事務、スポットワークで経験を作る方法もあります。いきなり正社員に絞るより、データ入力、受付、書類整理、コールセンターなどから始めるほうが、次の応募で話せる経験を作りやすい場合があります。

ただし、スポットワークや短期求人でも、仕事内容、勤務時間、賃金、雇用主、キャンセル規定は確認が必要です。厚生労働省は、スポットワークで働く場合、働く前に就業場所、業務内容、就業時間、雇用形態などの労働条件を確認するよう案内しています。

派遣や短期で経験を作る場合も、「事務経験あり」と言えるように、何を担当したかを記録しておきましょう。入力件数、使用したシステム、電話対応の有無、書類作成の内容などを整理しておくと、職務経歴書に書きやすくなります。

未経験事務を探しやすい媒体

未経験事務を探すときは、正社員、派遣、パート、紹介予定派遣など、雇用形態を広げて比較しましょう。最初から1つの媒体だけに絞るより、複数の媒体で求人票の書き方や求められるスキルを見比べるほうが、自分に合う求人を選びやすくなります。

媒体系 URL 媒体の特徴
ハローワークインターネットサービス https://www.hellowork.mhlw.go.jp/ 地域の事務求人を探しやすい公的サービスです。職業相談や職業訓練の相談にもつなげやすいです。
リクナビNEXT https://next.rikunabi.com/ 正社員の事務求人を探したい人向けです。未経験歓迎や第二新卒歓迎の求人も比較できます。
doda https://doda.jp/ 求人検索とエージェント相談を併用しやすい媒体です。応募書類や面接に不安がある人にも候補になります。
テンプスタッフ https://www.tempstaff.co.jp/ 事務系派遣を探しやすい派遣会社です。未経験からオフィスワークを試したい人にも向いています。
スタッフサービス https://www.022022.net/ 事務系求人を幅広く探しやすい派遣サービスです。早めに仕事を探したい人や求人量を重視したい人に向いています。

応募前チェックリスト

未経験で事務職に応募する前は、次の項目を確認しましょう。求人票と自分の準備を照らし合わせると、応募すべき求人が見えやすくなります。

応募前確認
  • 一般事務、営業事務、経理事務など職種の違いを確認した
  • 仕事内容が具体的に書かれている求人を選んだ
  • 必要なパソコンスキルを確認した
  • 電話対応、来客対応、事務以外の業務の有無を確認した
  • 教育体制や研修期間を確認した
  • 前職の経験を事務向けに言い換えた
  • 志望動機が「楽そう」だけで終わっていない
  • 面接でパソコンスキルを具体的に説明できる

厚生労働省の「確かめよう労働条件」では、求人募集時に労働時間や賃金などの労働条件を明示することが案内されています。未経験歓迎の求人でも、仕事内容だけでなく、勤務時間、休日、残業、給与、試用期間の条件を確認しましょう。

参照:厚生労働省「労働条件の明示

まとめ

未経験から事務職を目指すことはできます。ただし、事務職は人気があり、求人によって仕事内容や求められるパソコンスキルが大きく違います。

応募前に見るべきなのは、仕事内容、必要なPCスキル、教育体制、勤務条件、前職経験とのつながりです。未経験歓迎という言葉だけで判断せず、入社後に何を担当するのかまで確認しましょう。

志望動機や自己PRでは、販売、接客、コールセンター、飲食、介護などの経験も事務職向けに言い換えられます。確認力、期限を守る力、丁寧な対応、記録する力を整理し、自分の言葉で伝えられるようにしておけば、未経験でも応募しやすくなります。

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たけさん
10年以上にわたり人材業界にてメディア運営に従事。これまで数多くの求人広告に携わり、市場の動向や採用の本質を見つめてきました。現在は上場企業にて求人メディアのプロデューサーを務めています。現場のリアルな知見を活かし、読者の皆様に信頼性の高い情報をお届けします。
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